【老後を見据えた住まい】50代・60代に人気のバリアフリーリノベーションとは?
こんにちは、さんわリフォームです!
このたびは、リフォームで話をよく聞くバリアフリーについて、リノベーションの観点から紹介いたします!
目次
1. はじめに|なぜ今、バリアフリーリノベーションが注目されているのか
2. バリアフリーとは?|意味と基本的な考え方
3. 50代・60代から始めるべき理由
4. 人気のバリアフリーリノベーション5選
5. バリアフリー工事にかかる費用の考え方
6. まとめ|将来を見据えた賢い住まいづくりとは
1. はじめに|なぜ今、バリアフリーリノベーションが注目されているのか
50代・60代になると、「この家でこの先も安心して暮らせるだろうか?」という不安を感じ始める方が増えてきます。
実際に、日本人の平均寿命は80歳を超え、老後の暮らしが20~30年続くのが当たり前の時代になりました。
そのような背景から、最近注目されているのが「バリアフリーリノベーション」です。これは、高齢期を見据えた住宅改修のことで、安心・安全・快適に暮らせる住まいづくりを目指すものです。
2. バリアフリーとは?|意味と基本的な考え方
「バリアフリー」とは、生活の中にある“障害(バリア)”を取り除くことを指します。たとえば、段差をなくしたり、手すりを設置したりといった工事です。
▼バリアフリーの主な対象
・ 加齢による身体機能の低下
・ 車いすや杖の使用
・ 視力や聴力の変化
・ ヒートショックなどの健康リスク
こうした障壁をあらかじめ排除しておくことで、ケガや事故を未然に防ぎ、将来的な介護もスムーズに行えるようになります。
3. 50代・60代から始めるべき理由
〇早めの準備が将来の不安を減らす
「まだ元気だから大丈夫」と思っていても、体力や反応速度の低下は突然やってきます。リフォームは一朝一夕ではできないため、元気なうちに計画的に備えることが重要です。
〇親の介護にも対応しやすい
自分たちの老後だけでなく、親の介護や同居を見据えた設計にすることも可能です。
多世代で住む家庭では、バリアフリーは家族全員の安心につながります。
4. 人気のバリアフリーリノベーション5選
ここでは、実際に人気のある工事内容を5つご紹介します。
①段差解消(スロープ設置・床のフラット化)
高齢者の転倒事故で最も多いのが「つまずき」です。
玄関や浴室、廊下などの段差をなくすことで、日常の動作がスムーズになります。
②手すりの設置(トイレ・浴室・階段)
「立ち上がる」「姿勢を支える」といった場面で手すりは重要な補助具になります。
特に、階段の上下移動や浴室の出入り口に設置する手すりは必須級です。
③滑りにくい床材への変更
転倒事故を防ぐために、フローリングや浴室の床材を滑りにくい素材へ張り替える工事も人気です。
クッション性の高い床材を使えば、万が一の転倒事故時にも衝撃を軽減できます。
④浴室・トイレのリノベーション
浴室はヒートショック(急激な温度変化による血圧の変動)による事故が起きやすい場所です。
・脱衣所との温度差を減らす断熱工事
・引き戸や広めのスペースで介助にも対応可能に
など、老後の安心を高めるリフォームが効果的です。
⑤出入口の幅を拡げる
将来、車いすを使うことを想定して、ドアの幅を拡げる・引き戸にするなどの対応も重要です。
段差をなくすだけでなく、移動しやすい空間づくりを意識しましょう。
5. バリアフリー工事にかかる費用の考え方
バリアフリーリノベーションの費用は、工事の内容・住宅の構造・使用する素材などによって大きく異なります。そのため、「この工事はいくら」と一概に言うのは難しいのが実情です。
しかし、以下のポイントを押さえておくことで、全体像を把握しやすくなります。
〇工事規模によって段階的に考えるのがポイント
工事規模 | 主な内容 | 特徴 | ||||||
小規模 | 手すり設置、段差の解消、床材の変更など | 比較的短期間・低負担で施工可能。ピンポイントで始めやすい | ||||||
中規模 | トイレ・浴室の改修、開き戸から引き戸への変更 | 機能性を高めつつ、将来の介護にも備えられるレベル | ||||||
大規模 | 間取り変更、玄関や廊下の拡張、フルリノベーションなど | 家全体を“高齢期向け”に最適化。設計・工期ともに本格的 | ||||||
〇費用は暮らしの安心への投資と考える
費用感だけにとらわれるのではなく、「今後数十年、安全に暮らせる住まいを整えるための投資」という視点をもつことが大切です。
たとえば、段差解消や手すりの設置が一度の転倒や骨折を防ぐことにつながると考えれば、十分に価値ある出費といえるでしょう。
6. まとめ|将来を見据えた賢い住まいづくりとは
50代・60代は、リノベーションを検討するうえで最適なタイミングです。
「まだ元気だからこそ、将来に備えてできること」がたくさんあります。
バリアフリー化には単に“介護用の家”をつくるのではなく、将来も自分らしく、快適に暮らすための前向きな選択肢です。